「七瀬!」
料理も運ばれてきて、大好きなグラタンを頬張ってるといつの間にか隣は葵衣じゃないクラスの男子になってたみたい。
「あれ、葵衣は?」
「あー、あっちあっち!」
男子から指差された先を見ると、葵衣は隣のテーブルに移ってた。
もう!
「七瀬、俺にもアド教えてよ!」
「どなた?」
私、名前知らない人嫌って言うと
「ごめん、ごめん。俺清水涼太(シミズリョウタ)」
「涼太…君?よろしくネ!」
私がにこーって笑うと、涼太君もにって笑ってアドを交換した。
「七瀬、野高とは仲良しなの?」
「うん!中学からの親友だよ~」
涼太君の問い掛けに、笑顔で答えると涼太君は葵衣の方を見て
「野高、彼氏とか…いんのかな?」
「居ないけど…あ~」
私がニヤッてしながら涼太君を見ると
「うわっ、何その顔!?」
天然…いや、バカな私でも分かっちゃうよ?
その、葵衣見てる涼太君の顔。
私と一緒だから