「なら、一旦着替えて駅前のカラオケねぇ」
それを聞いて、私と葵衣は教室を出た。
「本当、楽しみ!!」
「アーサ、好きだねー」
「うん!!」
「で、先生に言わなくていいの?」
葵衣の言葉を聞いて私は急いで先生にメールした。
ヴゥゥゥ…ヴゥゥゥ…
「早ッッ」
先生にメールを送って1分足らずで返事が来た。
葵衣も興味津々で、携帯を覗き込んで来た。
『だめ』
「………ぇ……えぇ!?」
「何、これ?本当に北沢からのメール!?」
先生からの返事に、2人して驚いた。
「ゃ、短いから先生っぽいけど…」
「はは…先生ね……束縛派みたい」
ちょこっと嬉しい私は、ニヤニヤしながら言うと葵衣は
「で、来ないの?カラオケ…」
「予約してるだろーし…行く!」
私は、葵衣に言ったまんま先生にメールを送った。
でも、先生からは返事を来なくって葵衣と別れて家に帰り着いた。
先生から返事来ないけど…言ったから良いよね。
私は、勝手に決めて私服に着替えて待ち合わせの駅前に向かった。