ガラガラ…
「…………!?」
教卓の方の扉がゆっくりと開いて入ってきた先生。
先生の姿をまともに見るのは、凄くドキドキする。
「席、着いてー」
何て、ビシッとスーツを着てる先生から似合わないやる気の無さそうな声。
「ま、さっき俺の名前言ったしいっか……まぁ、一年間宜しく」
カッコイイです先生。
まともに見る先生は、体育教師って感じで肌は焦げ茶色。
髪の毛は、オールバックにしてるからどんなんかは分かんないや。
身長は高そう…180とかかな…
目鼻立ちが整ってて…でも、目がやる気のない目。
好きになったらやっちゃうよね?
好きな人の人間観察。
誰よりも早く、先生の色んなとこを知りたくてジッと見ちゃう。
「…ぁ、そこ」
「ぇ…」
先生は、出席簿みたいな物と生徒を交互に見ながら私の方を指差してきた。
「えっと、七…瀬?」
「は、はい!?」
何!?何で私呼ばれたの?
もしかして、見すぎなのバレて気持ち悪いとか…
どうしよ
どうしよ
どうしよ