体育館に向かう廊下で
「体育館ではちゃんと言えないから、今言うね」
私が、今から言う事に葵衣はどんな反応をするのかがドキドキして中々言葉が出ない。
「アーサ、私に言いたくない?言いにくい?」
そんなんじゃない、そんなんじゃないんだけど…
何か、怖い。
「先生とね…付き合う事になったの、昨日」
「ぇ……?」
葵衣は、立ち止まった
そして
「えぇーッッ!?」
こんな反応されちゃうなんて思わなくて、私の方こそビックリしちゃった。
「ぁ…もう、そこまでいってる何て思わなかった!?おめでと!」
葵衣の言葉に、私は安心した。
何も話してなかったから、もうこんなになってて嫌われちゃうかと思ったから。
「アーサ、1人で悩んでたのに…私、何も出来なかったね?」
「そんな事、ない!あのね、大変なのはこれからなの…だから「助けるよ?」
葵衣…。