「どうして…」


「ん?お前がして欲しそうだったから」


「それ…だけ?」



あぁ…って先生はそう言うと、また煙草を取り出した。

私の顔は真っ赤。
なのに、先生は顔色一つ変えないで普通で…



「大人ってこんなもん…まぁ、北沢誠太がこんなもんだから」



って…。
先生の気持ちは私にはない事が分かった。


キスって、愛を確める為だけにするもんじゃないんだ。


こんな…


こんな悲しい事も分からされんだね。



でも…



「でも、好きなんです」


「何でだよ」


「どうしてか分かんなかったです…」



私の返事に先生のため息が聞こえた。



「ほらな、ただの憧…「でも、分かったです」



先生の言葉を途切った私に、先生は話を聞いてくれ様としてる。



「今日、先生の悲しそうな表情を見たんです」


「…………」



先生はふ、と笑って私の話を聞いてる。
私はそのまま話を続けた。



「先生、普段も笑わないし…寂しそうで……だから」



私は、一つ息を吐いて



「先生を笑顔にしたいんです!!」