「お前さ…」
先生は、煙草を地面で消して携帯灰皿に捨てると私の方を向いて。
「恋愛は、自由だけどそれはねーぞ?」
ぁ、フラれたんだよね?
「生徒が先生何て、ただの憧れ。それに、大人ってのに憧れてんのか…」
憧れなんかじゃない。
私は…
「それとも…」
「せ、先生!?」
先生の言葉一つ一つに、私を遠ざけてる事を感じた。
そして、先生は私の頬に手を添えて
「こういうのに興味あんの?」
「違う…」
先生、違うよ。
でも先生になら…
「先…せ…」
先生と真っ直ぐ目が合ってて、先生の手は私の頬に添えられたまま。
自分の気持ち…
「違うよ、ちゃんと…ちゃんと先生に恋してるよ!」
私が大きめの声で、そう先生に言うと先生は少し笑って……
「変な奴」
って私にキスした。
ぇ……
今のとこキスするとこ!?
な、何?
先生の考えてる事が分かんなくて、キスされた事も訳分かんなくて私は混乱してる。