「まぢ、頼むぞお前」
この嫌味ったらしい声。
「何で涼太君にそんな事…」
「このクラスのもう1人の体育委員は俺」
「あー…ね」
入学式の時、体育委員になれた事が嬉しくてもう1人なんて聞いてなかったから分かんなかった。
「アーサさ?」
「何ー?」
「清水と仲良しだよね!」
わぁ…そこは勘違いされたくないかも
「誰がこんなやつと!!」
「お前、こっちのセリフだよ!!」
でも、葵衣に言われてみると男子の中では一番話すかも。
「彼氏候補だね?」
「無理」
「私のセリフ」
涼太君は、葵衣が好きなんだよー!!って言いたくなったけどやめた。
だって、後が怖いもん。
「そう言えば葵衣、涼太君のアド知ってたっけ?」
「知らないよ?」
私が葵衣に涼太君のアドを送って
「友達なんだからこれくらいしとかなきゃ!」
「だね!清水よろしくネ」
涼太君、一つ貸しね。
私がニッて笑いながら、涼太君を見ると
私に拝まないでよ!!
両手を合わせて拝んでた。