「お前、授業サボる気?」


「ぁ!それもいいかも…」



先生と、一緒に居たくて無意識でゆっくり食べてたみたい。
まぁ、元から遅いんだけど…。



「それもって、他に何かあんのかよ…」



先生とご飯食べてたいから…一緒に居たいからだよ



でも、そんな事言えないもんね。



体育館裏のドアの近くで食べてた私達。
先生は、ドアを開けると煙草と携帯灰皿を出した。



「煙草…吸うんですね」


「お前はダメだぞ」


「分かってます!!」



先生は、煙草に火を付けると一口吸って吐き出した。



「これ、内緒な?」


「何でですか?」


「校内禁煙だから」



はい!って私が返事すると先生は



「ん…」



って、少し笑った。


煙草吸ってる先生もカッコイイ…



私は最後の一口を食べ終えた。



秘密って事は、この先生の姿私しか知らないんだよね。



それが凄く嬉しくて、私は先生を見つめた。



「お前さ、よく俺見てんね?」



ぁ、気付かれてた…
どうしよう