「やーいい！
ざまぁかんかん♪」

健太郎の陽気な声が響く

俺は
尼寺に視線を写した


「…みなさん…？」


状況が理解できていないのか
目が点になってる


それでも
尼寺の服は乱れ

頬は殴られた跡があった


「アイツらにやられたのか？」

湧き上がる怒りを抑えながら
静かに聞くと

尼寺は首を横に振る


「違います…
転んだんです。」


「転んでそんな傷になるわけないだろ！？」


「転んだんです！！」


怒りに声を荒げた俺に
負けないくらいの大声で
尼寺は言った


恭介が
俺を諭す


「落ち着け…。」


だが
俺の怒りは収まらなかった

「なんでこんなところにいるんだ？
こんな時間に。一人で。

俺たちが来なかったら
あのままあいつらに強姦されてたかもしれないぞ！？」


俺の言葉に
ビクッと尼寺の小さい体が
緊張したのがわかった