「あ。やっちゃった…。」

広樹がぼそっと言う

「無駄な喧嘩はしないんじゃないんですか?」

恭介の声も俺を責める


「いやぁー
つい、手が出ちゃった。」

テヘッと詫びるもののメンバーは
呆れた様にため息を漏らした


「おい!
お前!!
何してくれんだよ!!?
俺たちがブラディーと知っててやってんのか?」


リーダー格の男が
威勢良く俺の胸ぐらをつかんだ


その瞬間に男に飛びかかろうとした健太郎を
制する


「恭介…ブラディーって知ってる?」

「…チーム総勢20人弱。
卑劣で下等な集団ですね。
確か…ヘッドは婦女暴行の常習犯だとか?」


恭介の言葉に
胸ぐらをつかんでた男の顔に焦りがにじむ


「な、なんなんだ!?
お前ら!どこのチームだ?!」


「…狼の様に早く
韋駄天の如く闇を舞う…。」


「ま、まさか…!?」


「銀狼。」