そして、昼休み。



「晃、行ってくる!!」

「ちょぉ、待ちぃや。永遠だけじゃ心配やし俺も行くわ。それに、永遠が、そこまで入れ込む相手、気になるわ」



なんだそれ・・・・。

でも、青さんが悩みを抱えているようなら

晃がいた方が助かるし。



「分かった。行こう」



2-3、2-3っと。



「永遠くぅ~~~ん?!♡♡」

「や~ん♡こっち向いてぇ。写メ!写メ!」



ヤバい。

気付かれた・・。



「今は、そういう時とちゃうで~。急いでんねん。うちのアイドルに手ぇ、出さんでや~。」



アイドルって!?

こんにゃろ~~~。

そのおかげで、もう教室の前まで来れたし見逃してやろう。



「あの、失礼します。日向青さんいますか?」

「「「「「「えっ?!」」」」」」

「なんや、なんや?」



一気に教室がザワめく。

主に女子。


「嘘ぉ~。ボサ男と永遠君って、知り合い~?」

「ヤダぁ。格違いすぎぃ。」



悪口をみんな一点に飛ばしている。

そこには、黒ぶち眼鏡にボサボサ頭の根暗そうな男子がいた。

長い髪で顔は、ほとんど確認できないけど、あれは青さんだ。