「待っていましたよ、イチゴ姫。」 あまーい蒼空王子の声が耳元で聞こえた。 その瞬間あたしの体に電気が走ったみたいだった。 そっと手を放すと蒼空王子の顔があたしの目の前にあった。 「蒼空王子・・・」 あたしはうっとり蒼空王子を見つめた。 「イチゴ姫・・・そんなに見つめないでください。」 蒼空王子が顔を真っ赤にして言った。 「あっ、ごめんなさぃ。」