なんか、緊張するんですけど!


「み、未来は何食べたい?」


勇気をだして、振り返ってみると、


そこには、怖い顔をした未来がたっていた。



「み、未来?」


なんだか、よく分かんないけど、私の方見てないし・・・。


「琴美・・・」


小さい声で名前を呼ばれたと思ったら、私の手を握って未来が歩きだした。


「ちょっ、み、未来?どこ行くの?」


何にも、言わない未来。


よく分かんないけど、私は黙ってついて行った。


黙ってついて行くのが精一杯だった。


握られた手から未来の体温が伝わって、私の顔が火照っていくのがわかったから・・・。


なんで私は、こんなに緊張してんのよ!



未来に連れてこられたのは、神社だった。


なんか、すっごーく、薄気味悪い。


そして、隣に立ってる奴のオーラも怖い・・・。


「あ、あの、私なんかした?」


「・・・・」


無言かよっ!




あーあ、これじゃ、せっかくの祭りが台無しだよ。


せっかく張り切って、新しい浴衣買ったのに・・・。


隣にいる未来がこんなんじゃ、楽しめないよ・・・。