家を出たところで、京に聞いてみた。



「ねぇ、京。おかしくない?」


「何が?」


「あの、その、浴衣が、」



俯きながら、途切れ途切れに言うと、



「・・・・いいじゃん。」


「そっか。ありがと!」



京にそう言ってもらえて、少しホッとした。


私がホッとした顔で京を見ると、


京はなぜか、呆れ顔。


な、なぜ・・・?



「行くぞ。」



ボソッと吹いて、歩きだした。


なんなんだ?この御方は・・・。


全く京の思考が分からなかったけど、


私は、黙って京の後ろを歩いた。





「なぁ、琴美。」


「ん?なに?」


黙ってた京がいきなり、話し出した。


「お前は、未来のこと好きか?」


「\\えっ、な、なんで?!」


いきなりなんなの?!


なんで、私が未来のことを??


確かに、未来といると楽しいし、安心したりする。


いつもは、ツンツンしてるけどたまに優しい。



だけど、まだそんな気持ちなんて・・・


「・・・わかんない。」


「そっか・・・。」


そう、わかんないんだ・・・。