失恋少女とヤンキーと時々お馬鹿




あたしたちは三人でまた移動。


今度は歩いていくみたいだからちょっと安心。


「なんかこの流れでいくとまた誰か来るんだね」


「まぁ、そういうこと、かな?」


なんか言葉を濁されてしまった。


「よぉ!」


「は?」


大雅がまた誰かに挨拶をした。


その場所に目を向ければいたのは大翔。


なんかすごいさりげなく出てきたな。


「お?亜美じゃねぇか。久しぶりだな。今のお前ならいける気がするわ」


やめろ。卑猥大王。


「友達になれる気がするってことだけど」


「今までは!?」



今までは友達ではなかったのか?


だったらかなりショックだわー。


「それにしても化けたな」


化けたってなんだ?


「お前みたいなのでも大人みたいに見えるぞ」


「大人だよ」


あんたあたしをいくつだと思ってんだよ。


「こうみえても俺忙しいの。ふざけてる暇ないんだよね」


「なんかすいません」


忙しいのは知ってるよ。


「武に認められるように頑張ってね」


「……うっせぇ」


大翔に勝った!


「勝った気になるなよ」


「う゛っ……」