「ちょっとごめんね。今のもう一回言え」


前半は優しいのに、後半命令なのが少し気になるが……


「だから、信じてないわけじゃなかったの」


「そこじゃねぇ!!」


「そんな怒らなくても……」


何であたしはさっきから大雅に怒られてんの?


「自信が無かったの、ってとこ?」


「そこぉ!!」


当たってんなら怒鳴らないでよ!


「そこが何?」


「……」


ちゃんと言ったのに、みんなはあたしの言葉を無視して黙り込んでしまった。


なんなのさ!


「亜美、俺の考えが間違ってたら間違いって言ってくれよ」


「う、ん」


颯太がすごく慎重に言う。


つられてあたしもしんちょうになる。


「亜美は、自分がいなくなっても俺達が何も思わないって思ってたってこと?」


「うん」


あたしはうなずいた。


だって間違ってないんだもん。


あたしがうなずいたのを見て、ヤンキー達は全員頭を抱えた。


ついでにため息つき。


ちょ、なんなんだ。あたし、なんかアホなこと言った?


まさかの無意識?


「涙引っ込んだんだけど」


「俺達もな」