失恋少女とヤンキーと時々お馬鹿




もっと真面目な会話になる予定だったんだけど。


「会ってくうちに……まぁいろいろあって」


「省くなよ」


「まぁいいんだよ」


陽がいいと言うならいいような気がしてくる。


「時間なんか関係ねぇ。お前は俺達にとって大事な存在だよ」


知らないうちに涙が出てた。


陽らしくない。ぜんぜん陽らしくない。


でもすごく嬉しい。


「応援してほしいとか、そんなん言われなくてもするし。それより、俺が怒った理由をちゃんと分かったのか?」


あぁ、そうだ。それを言わなきゃいけなかったんだ。

「うん、ちゃんと分かったよ」


亜美は1度大翔を見た。


大翔はいつも通りニヤニヤしている。


一番言わなきゃいけないことはこれ。


「みんなを信じてないような発言してごめんなさい」


陽を一度見て言った。


「信じてないわけじゃなかったの。ただ、自信が無かったの、みんなにとってあたしの存在はないほうがいいと思ってたから……」


「「「「「……は?」」」」」


全員の声が重なった。


「は?」


亜美も同じことが言いたい。


ってか言ってしまったではないか。