「みんなのこと大事だよ。でも、みんなと仲良くなって、心に余裕できてからちゃんと考えて、あたしのやりたいこと見えてきたの」
やらなきゃいけないことじゃなくて、やりたいこと。
ちゃんと自分で決めたこと。
「勝手なのも、最低なのもわかってます」
あたしはいつだってわがままだ。
「まぁ、お前が勝手なのもアホなのも知ってるけどね」
大雅がもっともなことを言った。
「確かに」
「なんか優真君に言われるとムカつく」
「何で!?」
「冗談だよ」
優真君に対してのあたしの態度が最近変わってきました。
ごめんね。
「いつまでのつもりなわけ?これで1週間とかだったらまじで半分に折り曲げるぞ」
体を?
やばい、大雅に殺される……
「一応大学卒業するくらいかな?って」
さすがに大雅の目頭に皺がよる。
「その間に、あっちでの仕事に関わって、アメリカ流のビジネスと、英語とか学んでくる予定」
颯太の手から力が抜けた。
「なんか、次元がちげー。違いすぎてわけわかんねぇ」
「よしよし」
大翔がそんな颯太を慰める。



