逃げて、押しつけた俺にできるのは亜美を邪魔するものから亜美を守ること。 少しでも亜美の歩く道を歩きやすくする事。 「あんたも、あきらめ悪いね。亜美は鈍感だから、佐伯さんの気持ちなんて気が付かないよ?」 瑠伊のからかうような口調に動じず、涼しい顔で佐伯さんは言い返した。 「なんのことでしょう?私は思ったことは口にするようにしていますから」 「食えないねぇ」 「瑠伊さんほどではないですよ」 しばらく2人は笑い合った。