失恋少女とヤンキーと時々お馬鹿




部屋に入った亜美は今までとは違った。と自分では思っている。


あんまりかわってないけど。


大翔が明日と言うのなら、明日何かしらのアクションが起こるのは間違いない。


あたしはそれのアクションに気が付くように、今の仕事を順番に片付けていった。



トントン


部屋のドアがノックされた。


「はぁい」

「失礼します」


入ってきたのは佐伯さん。


「隆さんが起きられたので朝食を」

「分かった」


時計を見ればすでに八時をすぎていた。


どんだけ寝るんだよ、あのくそ親父。



完全にプライベートな服装の亜美。


長い髪は適当にまとめただけ。

コンタクトを入れてない目は黒渕メガネ。


まぁ親父だからいっか。



亜美は何も考えず、久しぶりの父親との朝食を楽しみにしていた。