ヤンキーとは思えないほどかなり真剣に課題と戦う彼ら。


眠りそうになりながらも、頑張って現国の課題と戦う陽。


意外に頭がいいのか、大翔のシャーペンが止まることなく動いている。


大雅は……おいおい。
頼むから計算するときに指を使わないでくれ。だいたい高校生の数学は指十本じゃたりないだろ。




優真君からしてみれば珍しく、なおかつ、課題をするといういい傾向にあるため、ニコニコと三人を見ている。


颯太はウトウトとし始めている。


「……大翔、顔引き締めろ」


最初は我慢していたんだが、とうとう我慢の限界だった。


大翔がニヤニヤしながらシャーペンを動かしているの見るのは気持ち悪い。


何の教科をやっているのかと覗き込めば、やっているのは保健。



予想外すぎだよ。



「保健の点数はめちゃくちゃいいんだよね」


“基本が出来てるからかな?”


そう言ってまた視線を保健のワークに戻した。



ただの変態野郎だった。