その頃、コンビニ組はとても楽しんでいた。
「さっきさ、颯太が助けてくれたんだよ!」
さっきの颯太の雄姿を自分の事のように自慢気にはなした。
「目線だけであんなに心が通じ合うなんて初めてだ」
夜中にもかかわらず、興奮気味に話す亜美に、陽はなぜか不機嫌な様子。
「どうしたの?陽?」
陽の顔を覗き込めば考え事をしている顔。
「いつのまにか颯太って呼んでんだな」
そこか!
「あぁ、うん。そのときにね、」
説明がめんどくさくなったからなんとなくで察してください。
「なんか、他の奴と仲良くなってんだな。俺の知らないうちに……いや、別に許可はいらないんだけどさ……、なんか変だよな、おれ」
今までに聞いたこともないくらい長いセリフ。
しかも自問自答。
完全に、おかしなことになってる。
「めずらしいね。なんかそういうキャラは勝手にあんたらの中にいないと思ってた」
こういう意味の分からない奴ってクラスに1人はいるよね。
でも、そんな意味の分からない奴はヤンキーたちの中にいないと思ってた。
ってかそう認識してた。



