失恋少女とヤンキーと時々お馬鹿




そんな陽の姿を見て何を納得したのか、大翔は「そうか、そうか」と頷いている。


とりあえず、教えろや。


「コンビニは近いけど危ないから陽についていってもらいなよ」


優真君はなんてやさしいんだ!


「誰もこんなアホ襲わねぇっつの」


「大翔は畳にめり込め」


「ほらな」


うぜぇ。



「とにかく、陽は行きたいみたいだし、連れていってあげて」


「はぁーい!」


なぜだか優真君に言われたら、それが一番正しい気がしてくる。


「陽!いこっ!」



「…………」


返事も何もしないで亜美の後ろからついてくる陽。



せめてなんか返事をください。



しらけたみたいではずかしいです。