失恋少女とヤンキーと時々お馬鹿




颯太と仲良く?帰ればいきなり陽たちの部屋へ。


「お!?おかえり」


大翔はニヤニヤしながら、あたしたちを見た。


「何さ!」


「べぇーつぅーにぃー」


うぜぇ。


久しぶりにこいつを海に沈めたいと思った。



「仲良くなれたみたいだな」


陽がテレビをみたまま言った。


こっち見ろ。てめー。



「まぁね……」


「まぁな……」


なんだかちょっと照れ臭い。


でも仲良くなれたのはよかったと思う。




「ってか何でみんなここに集まってんの?」


あたしがそう聞けば、大雅に怒られた。


「てめぇ、これだから馬鹿は困るんだよ。夏の夜にこんなとこですることといえば1つしかないだろ?」



おい、なんでこんなに馬鹿にされてんだよ。



「卓球?」


「ねぇよ」


颯太に言われたらなんか落ち込む。


「花火しかねぇだろ?」



花火?はなび?ハナビ?HANABI?



「……何それ?」





あたしが不思議そうに聞けば、大翔のニヤニヤ顔が一瞬引きつった。



「「「「「…………」」」」」



黙らないでくれ。