―ユウの部屋

「とりあえず金がない!!」

タクヤが拳を上にあげながら宣言する。

「学校はバイト禁止だしね~。」

ユウもジュースを飲みながら頷く。

「学校に見つからないバイトって中々ないしね。
…あっ!」

「なんか、いい方法あったか?」

なにか思い付いたらしいユウにタクヤが尋ねる。

「預かり屋をまたやるのはどう?
あれなら学校にばれないし。」

「…お前は誘拐までされたのに懲りてないのかよ。」

笑顔で提案するユウにタクヤが信じられないという顔で答える。

「だから、今度は僕たちが広告を出して安全そうな依頼をうけるんだよ。」

「…あぁ、それならいけるかも。」

ユウの意見にタクヤもちょっとやる気になる。

「じゃあ、広告を作ろう♪」

ユウが楽しそうに提案する。