預かり屋のアルバイトから4ヶ月後。

ユウとタクヤは夏休みを迎えていた。

「39,800円か…あと0がひとつ少なきゃ買えるんだけどなぁ。」

ショーウィンドウごしに最新のゲーム機をうらめしそうに眺めながらタクヤが呟く。

「僕もあと、0が2つ少なければ買えるのに…」

「だから、それじゃ全然足りないってば…。」

タクヤが夏の暑さにやられながら投げやりにるユウに突っ込む。

「とりあえず暑いからユウんにでも行くか。」

タクヤの提案で二人はユウの部屋へ移動した。