―夜

タクヤがゲームをしてると。

テッテッテ~♪

タクヤの携帯がなる。
液晶にはユウの名前が出ている。

「もしもし?」

「…タクちゃん?」

電話の先ユウの声は震えている。

「ユウ!?
どうしたんだ?」

タクヤが心配になって尋ねる。

「…僕ね、僕ね、荷物を…」

「お前もしかして荷物開けたのか?」

「違う、違う、んと、何でもないんだ。
その携帯が通じるかなってチェックしただけ。
じゃあね!!」

「あっ、ちょっ!」

-プツン

携帯電話が途切れる。

「ユウのやつ荷物開けたな。
それで、あんなに慌ててたのか。
俺が怒るとでも思ったのかな?
とりあえず明日、ユウの家に行って、開けた証拠をなんとかするの手伝ってやるか。

…にしても何が入ってたんだろ。
明日ユウに聴くか。」

タクヤはゲームを再開した。