アルバイト

―次の日

「ふぁ~あ。」

一晩中ゲームをしたタクヤが欠伸を噛み殺しながら食卓につく。

「…では、次のニュースです。
本日未明、坂崎市で建物火災が発生し、焼け跡からは…」

テレビからはアナウンサーがニュースを伝えている。

「…坂崎市?」

タクヤがぽつりと呟く。
坂崎市はタクヤの住んでいる町からは1時間程度の距離に位置している。

「なんか最近見たような…」

タクヤは記憶を辿ろうとするが、寝不足で頭が回らない。

「はい、ご飯。」

結局、母親からよそわれたご飯によって、タクヤの思考は朝食へと変わっていった。