～♪
勉強を教えようとした時に携帯が鳴った。
「神ちゃん…？」
「…って、ちょっと!!桔梗!!!!」
バっ。
「桔梗…今のを見なかった事にしないと…どうなるか…覚悟し…」
「アハハハハ…ゴメンお姉ちゃん…。自分で勉強するわっ。じゃあ、失礼しましたぁ!」
バタン。
ハーっ…
神ちゃんからのメール見られちゃったかなぁ…
パカっ。
DATE:2011 0424 19:45
FROM:神ちゃん
件名:Re.
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
俺は…
いつもはしっかりして
るけど、たまに抜けて
る所がある、可愛い人
です。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
えっ…
嘘…でしょ…？
アタシはさっきの浮かれた気持ちから打って変わって、急に胸がズキズキと痛んだ。
神ちゃんにも好きな人が居たんだ…
気付かなかったよ…。
気付けなかったよ…。
神ちゃんが好きになるって事は後輩の子だよね…
自分から聞いたくせに…
こんな答えが帰って来るとは思ってなかったよ…
え…
あれ？
どうしてだろ…？
アタシ、何泣いてんの…？
バッカじゃないの…？
神ちゃんは何をどうやったって後輩は後輩なんだよね…。
後輩に可愛い子だって、優しい子だって沢山居るもんね。
アタシ、いつの間にこんなに神ちゃんの事が好きだったの…？
自分でも気付けなかった。
泣いちゃいけない事だって、痛い程分かってるよ…。
分かってる…。
…でも今は少しだけ泣かせて。
少し…だけ…
