「あっ!あれは…ナオ?」



校庭の隅に片付けられたサッカーゴールの横の大きな木の下にいるナオを見た。



秀二は駆け寄った。



「ナオ、やっと見つけた。」



ナオは泣きはらした顔を上げた。



「し、秀二…」



ナオの目にはまた涙が溢れた。



「何で泣くんだよ。」