貧血、か…。
とりあえず…。
「優、水飲め」
「ぇ、ぁ、ぁりがと…」
俺は鞄の中からペットボトルを取り出し、優に渡した。
「ゆっくりな。ハンカチ濡らしてくるから、ちょっと待ってて。30秒以内に戻ってくるから」
「…」
俺は近くにあった水飲み場でハンカチを濡らし、優の元に戻った。
「これ、顔に当てとけ」
「つめたっ」
濡らしたハンカチを優の頬に当てた。
優はそのハンカチを手で抑えながら、頬に当てる。
「温く(ぬるく)なったら言えよ。また濡らしてくるから」
「ぁ、ぅん…」
「大丈夫か? 寝たいんなら、膝科貸すぞー」
「…肩、貸して」
「おぅ」

