【完】愛する君と、




「なんか飲み物買ってくるよ。なにがいい?」

「…いらない」

「遠慮すんなよ」

「ううん、いらない…」

「…そうか? んじゃ、なんかして欲しい事ある? 俺にできる事ならなんでもやるけど」

「じゃあ…1つ、だけ」

「おぅ! 言ってみ?」

「…手、握って?」

「…ん」

俺はそっと、優の手を自分の手で包んだ。

握る事なんて…ないと思ってた。



優の小さな手──…