「…」
「好きな女に、大切な女に、噓つかれて平気な男がどこにいんだよ。なぁ、優が俺の事『好き』じゃないのくらい、俺わかるよ。だけど、せめて、噓だけはやめて。マジ、辛いから…」
「…う、ん」
「本当にわかった? 次噓ついたら、マジ怒るからな」
優は、小さく頷いた。
「ぁ、それと、さっきみたいな事、二度と言うなよ。『俺一人楽しめ』とか」
「だ、だって…あたしが一緒だったら、直紀に迷惑かかるだけじゃん…」
「俺は今日、お前とここに来てるんだけど」
「そ、それが…?」
「今日は、お前と楽しみに来たんだよ。お前がいないと、俺は楽しめないの。だから、二度と言うなよ、傷つくから。これはもう、キモチの問題じゃなくて、人間として、心がな」
「ぅ、うん…わかった…」
「よし!」
俺は優の頭を優しく撫でた。

