【完】愛する君と、




「んじゃ、入るか」

俺がそう言うと、優は小さく頷いた。

俺はチケットで行列に並ばず、優と一緒にKパークに入った。


「すっげぇ…」

さすが新しく開店した遊園地、というべきなのか…。

どの乗り物も派手で、子供から大学生まで、たくさんの人たちが楽しんでいる。


こりゃ…カップルで来たいな。


「優、まずどれに乗る?」

「んー…なんでもいいよ」

「そうか…?」


俺はとりあえず、さっきもらったパンフレットを開いた。