時計を見ていると、俺の待ち人の声がした。


「直紀、おはよ」

「…ゆう?」

「?」

優は、花柄のワンピースに茶色い太いベルトをお腹に巻いていて、ブーツを履いている。

髪も、いつもは下ろしているのに、横で小さくまとめている。


ヤバイ、すっげぇ可愛い。


「い、くか」

噛み噛みで少し恥ずかしかった。

優は不思議そうな顔をしながら、俺の隣を歩く。

バスに乗り、俺は優の細い手首を掴んだ。


…ちゃんと食ってんのか??


細すぎて、心配になる…。