「わかった?」 「…」 「おーい、優?」 「ぇ! ぁ、ぅ、うん…」 顔を覗き込まれ、一瞬戸惑った。 「ほんとに?」 あたしは小さく頷いた。 「よっしゃ! んじゃ、帰るか」 直紀はあたしの手首を掴み、歩き出した。 なんでだろう… 今、すごく、 ─ドキドキしてる