「ほい、ついた」 見ると、サメが2匹。 あたしは目を輝かせた。 「サメだぁ〜っ!」 「サメで喜ぶって…っ」 「変?」 「全然。人それぞれだろ?」 「じゃあ、直紀は何が見たい?」 「んー…そうだなぁ、優」 「ぇ…」 「喜んでる優が見たい」 直紀は優しく笑った。 そんな表情に、あたしの胸の鼓動が早くなる。 恥ずかしくないの? そう、聞きたいぐらいだ。