直紀はあたしの手を握り、話し始めた。
「実はさ…俺、講義ほんっとサボってて…」
「ぇ…」
「将来に必要な講義は全部ちゃんと受けてたんだけど…。だから、少し単位がギリギリでさ。そんで、単位のために条件出されたわけ。俺、成績は良いから」
「じょう、けん…?」
「そっ。”25日まで全部の授業を真面目に受ける事”」
「へー…。で、それが何に関係あるの?」
「だから、その条件通りに全部受けてたんだよ。朝早くからの講義も、全部な」
「…ぁ」
「んでも、25日は絶対早く帰りたいって言ったら、雑用とかやらされてさ。もう、講義終わってんのに、ギリギリの時間までやらされんの」
「だから…遅かったの?」
「そういう事」
「…話してくれたらいいのに」
「ハズイじゃん…単位取れてないとか、情けねぇ…//」
あぁ…なんで気づけないんだろう…。
毎日、あたしのために…。

