【完】愛する君と、





「だって、俺が見た優ちゃんと歩いてる橘先輩は、すっげぇ幸せそうだったし。

絶対、優ちゃんの誤解だろ」

「…たぶん」

「ははっ! まぁ、今日はゆっくりしていけよ。暗い気分をどうぞ晴らしてください」


実くんはあたしにココアを差し出した。


あたしはそれを受け取り、そっと口にした。


「おいし…」

「マジで? そりゃ良かった!」


『ぉ、そうか? そりゃ良かった!』


胸が、痛む。


「…ぁ、親は…?」

「旅行中。明後日帰ってくる」

「そっか…。ねぇ…今日、泊まってもいい…?」

「なに今更! 俺はそのつもりだけど?」

「ありがと!」

「まぁ、彼氏いる奴襲わないから安心しろよ」

「なっ?!///」