ソファで踞っていると、ケータイの着メロが鳴った。 あたしは、そっと電話に出た。 「はい…」 『ぁ、優? わりぃ、遅くなって』 「…うん」 あの人と、いたんでしょ…? 「いつ…帰ってくる?」 『今R駅だから、すぐ帰る』 「わかった。あたし、もう部屋にいるから」 『…一人で、帰ったのか?』 「ううん、千里と。じゃ」 あたしは噓をついて、電話をきった。 『すぐ帰る』 ねぇ、直紀…早く、早く…帰って来てよ…。