真があまりにも真剣なので、思わず言葉を失った。
その後の講義は、当たり前だけど、全然集中できなかった。
「はぁ…」
全部の講義が終わり、俺は帰る支度をした。
五時半か…ギリギリだな…。
天気も悪いし…。もう雨が降りそうな感じだ。
校門まで来ると、後から誰かに叩かれた。
「なーおき♪」
「おぉ、伊藤。どうした?」
「ねぇ、パーティ来るでしょ?」
「ぁー…ごめん、俺行かねー」
「ぇ…」
「彼女と過ごすから」
「…ぁ、明日、は…?」
「明日も無理。んじゃな〜」
校門を出ようとすると、伊藤に腕を掴まれた。