【完】愛する君と、




「…あんたの家じゃないんだけど」

「送ってってやってるんだろ」

「頼んでないし…」

「ふはっ! ほら、着いたぞ」

「…どうも」


素直に『ありがとう』って言ってくれねーかなぁ…。

俺は少し苦笑いした。


「ぁ、優」

「?」

「はい、これ」


俺は優の手にKパークのチケットを二枚渡した。


「これ…」

「えっと…ちさとちゃん、だっけ? 一緒に行って来い!」