千里って変なところは勘がいいのに、こういうところはさっぱりなんだよね。
「とりあえず、クリスマス後から時々行くから♪」
「はい…」
もう、いいや。
千里の言う通り、ヤマしい事なんて一つもしてないし。
放課後になり、帰ろうと校門を抜けると、知っている車が止まっていた。
車の窓が開き、そこには直紀が「よっ」と顔を出した。
「ぇ、直紀? どうしたの?」
「ん、急遽講義が無くなったからさ。優を迎えに行こうと思って」
「別にいいのに…」
あたしは助手席に座り、シートベルトをつけた。
「おかえり」
チュッと直紀はあたしの唇にキスをする。
「…ただいま」

