【完】愛する君と、




「俺、五十嵐 真! シン、でいいよ」

「…橘 優です」

「優ちゃんか♪ なぁ、メアド交換しない?」

「おい…いい加減にしろよ、マジで」

「メアドぐらい、いいだろ〜?」

良くねぇよ!!


って…優も教えようとしてんじゃねぇよ!!


「おっし♪ じゃあ、今度優ちゃんの送って!」

真がそう言った瞬間、俺は優の手首を引っ張って、自分の方に寄せた。


「…?!」

「コイツに触れんな」

「…」

目を丸くする真を置いて、俺は優の家に向かった。