優はフラフラしながら、リビングへと向かった。

だ、大丈夫かあいつ…。


「優、朝食食えそ?」

「…食欲、ない」

「なんか顔色悪いぞ、おまえ。熱あんじゃねーの?」

俺は自分の手を優の額に当てた。

…やっぱりな。

「熱あるな。今日は、学校休め」

「…嫌」

「嫌じゃない。休む時休まねーと、体壊すだけだぞ」

「…いつも、大丈夫、だもん…」

「…親、いる?」

優は首を横にふった。

「熱、だしても…帰って、こない、から…」

「…っ」


娘が具合悪くても、帰って来ないのかよ…!!