俺はソファで寝るか…。 掛け布団を取りに行こうとすると、右手が離れない。 「…ゆう…?」 「…ぃゃ…いかないで…」 「…っ。…あぁ、どこにも行かないから」 俺はそっとベッドに入った。 コイツは…今まで、どれだけ我慢してきたんだろう…。 もう、我慢なんてさせたくない。 もう、寂しい思いなんてさせたくない。 もう── 一人になんかさせたくない。