【完】愛する君と、





ってか、寝るのはいいんだけど…できればベッドで寝て欲しかったな。

まぁ、寝にくいのはわかるけど、せめてタオルくらい体にかけて欲しい。

今日ちょっと冷えるし。


「…さん」

「? ゆう…?」

「おか…さん…」

「…っ」

泣きそうな声で言う優。

「…かえって きてよぉ…」

「…バカ優」

俺は優の小さな手をギュッと握った。

俺に心配させたくないのは、わかる。

だけど…


『…行こう!』


あんな無理して笑ってなんか欲しくない。