【完】愛する君と、





「下着と、寝間着と明日きる服な」

「わ、わかってるよ!!」

「ほら、早く取って来い!」


ニッと笑う直紀に呆れつつも、あたしは自分の部屋まで着替えを取りに行った。

っていうか…なんか流れでオーケーしちゃったけど…。

反抗一つしないあたしって…はぁ。


着替えを大きい鞄にしまい、あたしはリビングに入った。

全然使われていないソファ。

棚にはホコリがたまっている。


「…行ってきます」


そう呟いて、家を出た。