【完】愛する君と、




「ぁ、そうだ!」

「?」


ヤバイ…忘れるところだった…!!


あたしは鞄の中から、この前買った時計を直紀に差し出した。


「誕生日、おめでとう!」


精一杯の笑顔を直紀に向けて、あたしはプレゼントを渡した。


「…っ//」

「…ぇっ」


一瞬の事だった。

あたしは、直紀の胸にスッポリと収まっている。


「サンキュ、優」

「っ///」


あまりにも、甘い声だったからか、顔がかぁっと熱くなった。