【完】愛する君と、





直紀はまた車を走らせて、今度は公園へと着いた。

「優、こっち」

「?」

少し奥の方に行くと、そこは…


「わぁっ…!」


まさに絶景だった。

街が綺麗に見渡せて、こんなに綺麗な夜景を見るのは初めてだ。


「ここさ、俺の秘密の場所。優にしか教えてねーんだから、誰にも言うなよー?」

「ぇ…いい、の?」

そんな大切な場所…あたしなんか教えて。


「いいから、連れて来たんだろ?」


直紀はフッと笑って、あたしの頭を優しく撫でた。